立ち食いそば江戸時代に江戸の屋台からはじまったと言われており、都市圏の駅、ビジネス街、商業地域を中心にお店が多いです。「安い、早い」という印象で、重宝している方も多い立ち食いそば。調べてみると発見が多く面白くなり、お店に伺ってみるとノスタルジックな気分にもなれたり…あと、一番感動したのは天ぷらが美味しい!
そんな気持ちになれる東京23区にある「安い、早い、美味い‼︎」の三拍子揃ったお店を5軒ご紹介。昭和の佇まいを感じるお店や、こだわりの素材で提供するお店、メニューが充実しているお店など、様々なタイプのお店があります。全く興味がなかった方でも、一度足を踏み入れてみるとハマってしまう中毒性抜群の立ち食いそば!の世界をご紹介します。
東京立ち食いそば 5店舗
そばよし
東京都中央区日本橋本町
天保10年(1839年)、江戸時代から十三代続く老舗のかつお節問屋が手かげるお店。創業2001年。問屋直営店が誇るだしを極めた絶品つゆの一杯に、NHK系「ブラタモリ」でタモリさんが、TBS系「マツコの知らない世界」でマツコデラックスさんも高評価した東京の立ち食いそばで「つゆがおいしい店」の代表格のお店です。
頂いた一杯は『かきあげそば 410円』
本かつお節3、さば節1の割合で濃厚なだしを取り、かえしにはうまみの強い小豆島の特性しょうゆを使用。香り高く、旨味も強い出汁に、宗田節、サバ節のクセをつけ、味の深みと長く残る余韻を楽しむ事ができる。自家製の多加水麺はつるりとした食感にコシがあります。
このお店のもうひとつの名物は『おかかご飯』
かけ放題の節粉(粉かつお)を振りかけ醤油を垂らして頂く。社長が「子供の頃から親しんでいたおかかご飯の美味しさを知ってもらいたい」との思いではじまったメニューとの事。
蕎麦 よもだそば
東京都中央区日本橋
立ち食いそば店が多い日本橋界隈。その中でも人気の高いお店です。店長考案の週替わりメニューや、海外の素材を使用したインターナショナルそばなど多彩なメニューで多くのリピーターが集うお店です。
頂いた一杯は『特大かき揚げそば 370円』
国産たまねぎを丸ごと1個使用し、にんじん、長ネギが入った特大かき揚げが乗った一杯。
さば節、ウルメ節、宗田節を使用し、力強さのなかに昆布のふくよかな香り漂う天然素材のつゆに、お店で毎日製麺し温度や湿度の変化に微妙に調整を行い打ち立てる自家製麺生そばで提供しており、風味豊かで食感良好。
このお店のもうひとつの名物は『自家製インドカレー よもだカレー』
よもだそばのかけつゆをベースに、スパイス、トマトの酸味、チキンの旨味を加え、ヨーグルトでまろやかに包む一品を提供しています。
かめや
東京都新宿区西新宿
新宿西口の思い出横丁にある昭和の佇まい残る吹きさらしのカウンターのお店。麺をひっきりなしに茹でていますが、朝から多くのお客様が訪れ、とても回転率のでほぼ茹でたてで提供しています。名物の一杯を頂きました。
頂いた一杯は『天玉そば 420円』
巨大かき揚げに卵の黄身でつゆが濁らない温泉卵が入った一杯。さば節を中心に、かつお節、昆布などで作られているつゆ。コクと香りが濃厚で醤油の風味が豊か。麺は生麺でコシは十分。かき揚げは玉ねぎ、にんじん、春菊が入り、厚めの衣で軽い揚げ上がりのシャキシャキ食感。
とんがらし
東京都千代田区三崎町
創業1997年。高齢なご夫婦2人で営んでいるお店です。大将は天ぷらをひっきりなしに揚げ、女将は蕎麦を茹で大将が揚げた天ぷらを盛り付ける。どんなに混雑しても注文を受けてから「エビはいりま〜す」の掛け声と共に揚げ物の作業がはじまるのも名物。
頂いた一杯は『盛り合わせ 550円』
驚きの天麩羅の量を誇る、一番人気の一杯。壁に書かれているメニューにはイカ、エビ3匹、ナス半分とあるが実際はそれより多く盛られている。この天麩羅が絶妙な揚げ加減でジューシーで絶品。そしてこのボリュームに大満足。蕎麦のつゆはカツオと昆布が強めに効いている。
一由そば
東京都荒川区西日暮里
2008年に開業の約30種類の天ぷらを選べるのが魅力なお店。1年に一度、そばが無料になる創業感謝祭では600食は出るという、ゲソを細かく刻みかき揚げに仕立てたゲソ天が一番人気。旬のメニューに変わったゲソのメニュー。女子栄養大学短期大学部と共同開発したメニューやお客様リクエストメニューなど、趣向を凝らしたメニューが用意されている。
頂いた一杯は『ジャンボいかゲソ天そば 360円』
大ぶりなゲソがゴロゴロ入り、衣もカリッと香ばしく仕上げられている。太めでモチっと食感の麺に宗田節、さば節、カツオ節から取ったつゆは程よい酸味とコクがあり、醤油が強めで深みを感じました。